大学入試で注目の「TEAP」とは?民間英語試験が大学受験で重要な理由を解説

高校・大学受験

大学入試で注目の「TEAP」とは?民間英語試験が大学受験で重要な理由を解説

大学入試における英語の評価方法は、近年大きく変化しています。その代表例が「英語外部検定利用方式」です。これは、英検・TEAP・IELTSといった民間の英語資格・検定試験を、出願資格やスコア換算、加点の対象として活用する仕組みです。多くの大学が、すでにこの方式を導入しています。

その中でも、特に高校生に知っておいてほしいのが「TEAP(ティープ)」です。本記事では、TEAPがどのような試験なのかをご紹介します。さらに、民間英語試験を活用することが、大学受験でどのような意味を持つのかも解説します。

TEAPとは

 

TEAP(Test of English for Academic Purposes)は、上智大学と日本英語検定協会が共同で開発した試験です。大学で学習・研究する際に必要な「アカデミックな場面での英語運用力」を測定します。たとえば、英語で資料や文献を読む力、英語で講義を受ける力、英語で意見を述べる力、英語で文章を書く力などです。

試験は「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「書く(Writing)」「話す(Speaking)」の4技能で構成されています。特に、日本の英語学習者が苦手とされる「Speaking」と「Writing」には力を入れています。これらは、英国ベッドフォードシャー大学の研究機関CRELLAの監修のもとで開発されました。

TEAPの詳しい試験概要や日程は、日本英語検定協会のTEAP公式サイトでご確認いただけます。

※本記事の情報は日本英語検定協会公式サイト(2026年6月時点)の内容を基にしています。試験日程や採用大学数、出題内容などは変更される場合があります。最新情報は、必ず公式サイトでご確認ください。

大学入試でTEAPはどう使われるのか

 

TEAPは「英語外部検定利用方式」として活用されています。その数は、全国270校以上にのぼります。国公立大学と私立大学のどちらにも、採用校が多くあります。

ただし、利用方法は大学によって異なります。主に、以下の4パターンに分かれます。

出願資格

大学が定めたスコアを上回った人だけが出願できます。

得点換算

大学が求めるスコアを取得すると、入試の得点として換算されます。

加点

スコアに応じて、入試の得点に加点されます。総合判定への加点もあります。

合否参考・判定優遇

スコア取得者には、合否判定の参考や優遇措置があります。

TEAPを採用している大学には、筑波大学・千葉大学・広島大学・九州大学などの国公立大学があります。さらに、上智大学・早稲田大学・明治大学・立教大学・同志社大学・立命館大学・関西大学など、多くの難関私立大学も含まれます。具体的な採用状況は、TEAPの活用校検索サイトで確認できます。

どのくらいのレベル?英検・IELTSとの関係

 

TEAPの出題レベルは、英検準2級〜準1級程度とされています。つまり、英検準2級程度の英語力があるかどうかが、ひとつの目安になります。

また、TEAPには大学教育で扱う語彙や場面、分野を想定した内容が多く含まれています。そのため、その先にある留学用の試験「IELTS」への橋渡し役としても位置づけられています。つまり、英検 → TEAP → IELTSという流れで、段階的に英語力をステップアップしていくことができるのです。

 

試験 主な目的 レベルの目安
英検 英語力の基礎固め・高校入試の優遇 級ごとに段階的
TEAP 大学受験・大学教育に向けた英語力測定 英検準2級〜準1級程度
IELTS 海外大学への留学・ビザ申請 英検準1級〜1級程度

高校1年生から挑戦できる、複数回チャレンジという強み

 

TEAPには大きな特徴があります。それは「高校1年生から受験できる」こと、そして「年に最大3回実施される」ことです。さらに、スコアの有効期間は2年度です。そのため、高校2年生から取り組み始めれば、大学受験までに最大6回もチャレンジできます。

 

ベストスコア提出が可能

TEAPは、複数回受験した中で最も良かったスコア(ベストスコア)を志望大学に提出できます。そのため、1回の試験で結果を出さなければならないプレッシャーは少なくて済みます。日頃の努力を積み重ねながら、着実にスコアを伸ばしていくことができます。

 

これは、英語が得意な人にも、苦手な人にも大きなメリットがあります。たとえば、英語が得意な人は、高いスコアを取ることで自信がつきます。すると、より高いレベルの大学を視野に入れるきっかけにもなります。

一方、英語が苦手な人にとっては、4技能のうち自分の「強み」と「弱み」を客観的に把握できます。そのうえで、繰り返し受験することで弱点を改善し、スコアを伸ばしていくことができます。

 

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なぜ今、民間英語試験への対応が重要なのか

 

大学入試における英語評価は、今後も変化していくと考えられます。これまでの「読む・聞く」中心の評価から、「読む・聞く・書く・話す」の4技能評価へと移行しているためです。そのため、TEAPのような民間試験を活用した入試方式は、今後さらに広がっていくでしょう。

特に、TEAPには大きな特徴があります。それは、大学入学後も実際に使う英語力を想定している点です。たとえば、英語の講義を理解する力、英語で発表する力、英語の文献を読み解く力などです。つまり、「入試のための英語」ではなく「大学で通用する英語力」を、高校生のうちから身につけられるのです。

言い換えると、TEAP対策は単なる受験対策ではありません。その後の大学生活、さらにはIELTSを使った留学準備にもつながります。そのため、長期的に価値のある学習投資といえるのです。

今からできる準備とは

 

TEAPの出題レベルは、英検準2級〜準1級程度です。そのため、まずは英検準2級・2級レベルの語彙力・文法力・読解力を身につけることが大切です。これが、TEAP対策の確かな土台になります。

また、TEAPでは「Speaking」と「Writing」が重視されます。そのため、英検の二次試験対策などを通じて、日頃から英語で自分の意見を話す・書く練習を積んでおくことが効果的です。

特に、高校1年生・2年生のうちから基礎力を固めておくことをおすすめします。そうすれば、TEAPを複数回受験しながらスコアを伸ばせます。結果として、志望大学の入試を有利に進めることができます。

志望大学がTEAPを採用しているかどうかは、TEAP活用校検索サイトから確認できます。

 

まとめ

 

TEAPは「英語外部検定利用方式」のひとつです。全国270校以上の大学で活用されています。さらに、高校1年生から複数回受験できて、ベストスコアを提出できるという特徴があります。これは、英語が得意な人にも苦手な人にも、大きなメリットになります。

また、TEAPは英検とIELTSの間に位置する試験です。そのため、大学受験から将来の留学準備までを見据えた、段階的な英語学習のステップとしても活用できます。早いうちから英語の基礎力を固め、TEAPをはじめとした民間英語試験にも対応できる英語力を、計画的に身につけていきましょう。

 

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